令和6年4月の振り返り


今年の桜は例年より遅い開花となりましたが、ゴールデンウィークに入り東北の実家に帰省した妻と子の写真に桜が写っているのを見て、桜前線の存在を実感しているところです。

 

いまだ能登半島地震に被災され、その影響の中生活されている方々にはくれぐれも健康に留意し生活してもらいたいと思います。また震災の復旧・復興支援に尽力されている皆さまには深く感謝申し上げます。

 

さて、国立社会保障・人口問題研究所では5年に1度、国勢調査をもとに将来の日本の世帯数などを推計していて、先日2050年までの予測を発表しました。

高齢者全体に占める1人暮らしの人の割合は、2050年には男性が26.1%、女性も29.3%となり、2020年の男性15.0%、女性22.1%から大幅に増加する見通しです。また65歳以上の未婚者の増加も予想されております。

 

四街道まごころクリニックの4月の訪問診療の新規依頼件数は38件でした。

昨年1年間では226件、月平均約19件ですので、4月の新規依頼件数の多さがお分かりいただけるかと思います。

それだけ多数のご依頼をいただくことへの責任を感じつつ、受け入れる体制を整えてくれているスタッフに感謝したいと思います。

 

疾患が重症化したり、入院を契機に通院困難と訪問診療を依頼され、ご自宅で穏やかに過ごされるケースが多いですが、なかには不安定ながらも自宅で過ごしたいというケースもあります。

 

いくつか挙げますと、

  • 癌末期の方で病院から訪問診療の依頼を受けていたが、本人・家族はまだ通院できると通院を継続。急に体調低下したと急遽訪問診療を導入。
  • 癌性腹水が貯留するも、自宅で過ごしたいと毎週自宅で腹腔穿刺により腹水を抜く処置を施行。
  • 肺炎と診断されたが本人が入院希望されない。
  • 重症心不全で治癒退院は困難も、本人の強い希望で自宅退院することに。

もちろん病気を治す、という観点では病院での入院加療が望ましいことが多いですが、病気や障害、世帯構成、その人の価値観などさまざまな要件を考慮した時に在宅医療のサポートにて自宅療養を継続することができると考えます。

 

これからもご希望をいただく限り、訪問診療の依頼を受け続け、スムーズに在宅医療を提供するためにも、より迅速かつ丁寧に対応できる体制となるべく、日々改善を繰り返していきたいと思います。

 

医療法人社団まごころ
四街道まごころクリニック

理事長/院長 梅野 福太郎


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