令和初の年始の理事長ご挨拶


新年あけましておめでとうございます。

令和初の元旦。皆様方におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

2020年は、昨年10月の10%への消費増税が色濃く影響してくる年であり、医療分野では4月に診療報酬改定が行われ、夏にはいよいよ東京オリンピック・パラリンピックを迎えるなど話題に事欠かない1年になりそうです。

 

さて、2019年の個人としてまた法人としてのテーマは『初心』でした。

原点回帰、初心に戻り改めて当たり前だと思っている(思ってしまっていた)ことが当たり前ではないことを認識することができました。

例えば、診察とはいえご自宅にお邪魔することは特別なことであり、「おはようございます」「こんにちは」「ごめんください」の挨拶から礼儀や誠実さを意識して行動してきました。また利用者様の症状の訴えは「治したい!」という気持ちの表れであることは言うまでもありませんが、何より「その症状のため辛い、悲しい」などの感情を読み取り、丁寧な診療を心掛けることが大切だと感じ、意識してきました。

 

2019年と言えば台風15号、19号、21号に伴う集中豪雨がありました。

天災の恐ろしさを改めて経験することとなりました。外的でコントロール困難な自然の猛威には心底無力さを感じました。

 

東日本大震災を経験された方の言葉で、非常に印象深いものがあります。

 

「マニュアルを守ってなくなった組織がたくさんある。現場で判断し、行動できる人になってください」

 

もちろんマニュアルは必要不可欠であり遵守していく必要があるでしょう。また最大限の備えや防災訓練が必要なことは言うまでもありません。

ただ災害時においては、いかに状況に応じた例外的・臨機応変な判断をするかも大切だ、ということなのです。

では、その例外的・臨機応変な判断の基盤となるのは・・・?

 

私は、原理原則や行動基準だと思います。

 

このことは法人運営においても当てはまると考えます。

一見矛盾するような2つの意見がいずれも正しく、判断・選択に苦慮することがどうしてもあります。その時に医療法人社団まごころとしての方向性を指し示す理念や行動指針は、適切な行動選択へと導いてくれると思います。

 

そこで、2020年のテーマは『原理・原則』とします。

 

法人としては「原理・原則に基づく理念経営」を目指していきたいと思います。

 

個人としても原理原則をど真ん中に据えて、ブレのない思考・行動・習慣形成により日々の成長を図り、目標達成、自己実現を図りたいと思います。

 

令和2年は、『まごころらしさ』を追求する1年にします。

 

最後に、年末年始も出勤してくれているスタッフ、特に、訪問看護部門は大晦日、三が日も日々2、3名が出勤し、利用者様の「日常」を支えてくれています。また、この期間オンコールで出動する自分を支えてくれている家族、それぞれに心より感謝の意を伝えたいと思います。

 

本年もどうぞ宜しくお願い致します。

 

医療法人社団まごころ

四街道まごころクリニック

理事長/院長 梅野 福太郎


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