8周年の感謝と看護学生への講義


院長の梅野です。

本日、2020年11月1日をもって、四街道まごころクリニックは8周年を迎えました。

これもひとえに日頃の関係各所の皆さまのご支援と後押しの賜物です。心から感謝申し上げます。

 

先日、千葉市若葉区にあります東京情報大学看護学部の4年生に向けて、「地域包括ケアと多職種連携」をテーマに90分間の講義と普段連携しているシャローム若葉第2居宅介護支援事業所のケアマネジャー森川さんも交えて90分間のフリーディスカッションのご機会をいただきました。

 

2月に看護師の国家試験を控える大切なこの時期に、180分間もの時間を割くわけですので、将来、学生の皆さんにとって分岐点になったと言ってもらえるように、地域医療や「在宅の力」についての現状と将来像をお話ししました。

 

地域を作るのはあくまで地域住民である、という前提のもと、専門職のサポートは大きな役割を果たしうると思います。その中でも看護師は各専門職を横断的・有機的に機能させるKeyとなる存在だと思います。そのような看護師となった学生の皆さんと将来一緒に働く日がきたら非常に心強いです。こちらの想いが少しでも伝わっていたら嬉しいです。

この場を借りて、このような貴重な機会を与えてくださいました東京情報大学・特命副学長の加納先生に深謝申し上げます。

 

さて11月23日(月・祝)、東京情報大学の主催する「語りのチカラと地域活動」というテーマのオンラインシンポジウムがZoomを用いて開催されます。(写真参照)

 

『語り』をキーワードに、災害や認知症、自死家族へのグリーフケア、地域活動についてのご講演があります。お時間ある方はぜひともご参加いただければと思います。

 



さて、在宅医療に従事していると、年齢層や対象(主に高齢者や重い病気をお持ちの方)もそれなりに絞られるわけですが、現状に向き合っていると、地域や社会の抱えている課題が見えてきます。

 

例えば、コロナ禍でのオンラインツール(Zoom等)普及講座の開催が挙げられます。

現地開催が難しいのなら、参加できる方だけでも頑張ってオンラインでやろう!と思っても、現地のインフラ(通信環境や電子機器類等)、リテラシーなどが伴わずに断念、ということがあるかと思います。

それでは市民の方への情報が遮断され、さらなる不安の増強にも繋がるのではと危惧しています。

 

また、学校検診に従事していると、確かに肥満の子供が増えたなと思う一方、痩せて十分に食事が取れていないのではと懸念される子や、皮膚のアトピーや乾燥が酷く、スキンケアが不足しているお子さんも見受けられます。

漠然とですが、教育現場から家庭、地域や社会の格差があるんだろう、と日常的に感じるようになりました。

 

こういった課題に、今すぐ何かができる!とは言えませんが、普段から課題意識をもって日々を過ごすことで、次のステップに進めると思います。また、できそうな人に素直に頭を下げてお願いする、”頼る勇気”も必要かと感じています。

 

9年目の1年も自分自身の成長は止めるわけにはいかない!とさらに頑張ってまいりますので、引き続き、四街道まごころクリニックを温かい目で見守っていただければ幸いです。

 

医療法人社団まごころ
四街道まごころクリニック

理事長/院長 梅野 福太郎


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