4月に入職しました医師の米山です。

こんにちは。今年の4月に四街道まごころクリニックに入職しました医師の米山です。

 

私は、以前は外科医として病院で勤務しておりましたが、2年ほど前から訪問診療に携わるようになりました。2年間、病院とは違う在宅の場で働いて感じたことの1つに在宅医療の仕組みが患者さんやご家族にとっては分かりにくいということがあります。かくいう私も病院で勤務していたころは、在宅でどのような診療を行っているかはよくわかりませんでした。

 

私が病院で勤務していたころ、初めて在宅医療についての講演を聴いたときに、在宅医療のイメージとしては「病院に例えると、患者さんの自宅が病室、道路が廊下」というイメージで行っているという話を聞きました。そのイメージですと、訪問看護ステーションが病棟のナースステーション、薬局が病院の薬剤部というような感じかと思います。

 

ただ、当然ですが、病院で行っている医療が在宅でも全てできるわけではありません。CTのような大きな機器を使う検査や特殊な医療器具を使う医療処置などは在宅では困難です。在宅には在宅に合った医療行為があります。また、在宅医療の特徴としては、ホームグラウンドはそれぞれ患者さんの自宅になるということがあります。病院に入院して治療をするのであれば、その病院のルールに従わなければいけませんが、逆に在宅ではそれぞれの家のルールに従って、行うべき検査や処置を決めていきます。

 

その患者さんや家庭の事情に合った検査や治療を考えていくことが在宅医療を行っている医療者の責任だと考えております。

 

四街道まごころクリニック

医師 米山 泰生