院長の梅野です。
あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願い致します。
年末に日本漢字能力検定協会が発表した2018年の世相を表す漢字に「災」が選ばれました。
まさに天災、人災の1年だったかと思います。大阪府北部地震、豪雨、北海道胆振東部地震、台風21号・24号、記録的猛暑などの自然災害やスポーツ界のパワハラ問題などの人災等枚挙に暇がありません。
平成30年4月に診療報酬・介護報酬のダブル改定があり、特に訪問によるリハビリテーションの介護報酬改定の解釈で春先は出鼻をくじかれた感があり、紆余曲折のスタートであったと記憶しています。介護系サービスのアウトカム重視の方向性は益々増していくと思われますので、先を見据えた事業計画が必要となるでしょう。
さて、去年のテーマは
『深根固柢(しんこんこてい)』
でした。
四街道まごころクリニックが開院して6年が経ち、まごころ訪問看護ステーション含め人員的な体制は整い、平成30年度事業計画に基づき2ヶ月置きの主任-スタッフ面談やスタッフによるブログ記事、部門ごと主催の勉強会など、積極的に内外への取り組みを強化してきました。
確実に振り返りをおこない、来る3月の平成31年度事業計画発表時に職員で共有したいと考えています。
今年のテーマは、
『初心』
とすることしました。
業務環境が落ち着いてくると、現状が当たり前と感じられることもあるかと思います。日常が当たり前ではなく、職員ひとりひとり、そして連携事業所、さらには利用者さまがあって“まごころ”があることを切実に感じ、大切に業務遂行にあたることができるようにしていきたいと考えたからです。そこで必要となってくるのは原点回帰、初心に戻ることだと思っています。このテーマに基づいて1年を進めてまいりたいと思います。
ここで改めて医療法人社団まごころの理念である“安心”について掘り下げてみました。
<まごころが提供する安心とは?>
“適度なお節介屋さん”を目指す
- 診療、看護、リハビリを通して心身の維持または改善を提供する。
- 本人の意思、日常生活を尊重する。そのための診療、看護、リハビリにおける選択肢を示す。
- 今後の自宅療養の少し先をイメージしてもらう。
- 連携多職種との情報共有を行っていることを本人、家族に伝える。関わる全ての方とのコミュニケーションを図る。
- 本人のみならず家族の介護負担や家族ご自身の相談に対応する。
- 利用者さまのみならず、連携事業所に対して態度はフランクでも、敬意を持って言葉は丁寧語で応対する。
列挙すると、それぞれは当たり前のことかと思います。しかし、実際に行動に移すことは意外と難しく、自問自答が必要ではないでしょうか。
当たり前のことを、当たり前に提供する。
これらを確実に達成し、“安心”をお届けできる1年にしたいと思います。
医療法人社団まごころ
四街道まごころクリニック
理事長/院長 梅野 福太郎