支えるということ


梅雨入りし、しばらくは鬱陶しい雨の日が続く季節となりました。

皆さま、体調はいかがでしょうか?

今回のブログは同行看護師をしています前田が担当します。

 

 『時の輝き』

 

私が看護師になりたいと思ったきっかけを作ってくれた本のタイトルです。

看護学生が身近な人の病気をきっかけに、看護や命について考え・悩み成長する姿を描くお話です。

その中で「支える」って何だろうと考える場面が出てきます。

 

・病気と向き合い頑張っている姿をみて、支える方も頑張らないといけないと無理してしまう

・何年も介護を続けているうちに、支える家族が疲弊してしまう。

 

どちらも大切な家族がゆえにでてくる場面だと思います。

私は療養していく上での家族の支えは、ご本人にとって大きな力になると感じています。

ただ一方では、甘えや弱さを一番見せられる存在だからこそ、それが家族にとってストレスになることもあるのかもしれません。

 

支える側も仕事や自身の生活があります。

ずっと傍にいることだけが「支える」ことではないと私は思います。

その行為が支えになったかどうかを判断するのは「受け取る相手」だと考えるからです。

私自身も話を聞いてほしい時もあれば、ひとりにしてほしい時もあります。

大切なのは、自分の基準だけで相手を見たり判断したり押しつけたりしないことだと考えます。

それは介護だけではなく、友人・家族・職場などの関係にも言えることです。

ご本人が介護されたくて介護されているわけではないことがわかっていても、嫌なことを言われたらイラっとするし、ストレスや疲れが出てくることもあるでしょう。

疲れた、休みたい、となかなか言い出せないこともあると思います。

 

頑張りすぎるまえに、訪問で伺う医師や看護師にご相談してみてください。

一緒に解決方法を考えていきたいと思います。

 

皆さんがいつか大切な家族をお見送りされたときに、一緒に良い時間が過ごせたと思ってもらえるようなお手伝いができるよう私自身も日々精進していきたいと思います。

 

四街道まごころクリニック

同行看護師 前田


コメント: 0