オンラインとリアルとココロ


こんにちは。事務長の大西です。

まだまだ新型コロナウイルス関連の話題ばかりが目立つ日々ではありますが、その中で、最近では『オンライン』が1つのキーワードとなっています。

 

6/27(土)~28(日)に開催された第2回日本在宅医療連合学会大会は、完全なWeb開催にて行なわれました。

会場に出向くことなく、自宅や職場など、インターネット環境下の好きな場所で各種シンポジウムを聴講、ポスター発表を閲覧する、というものでした。

2日間、私もできる限りパソコンの前で、イヤホンを装着して参加していましたが、従前の学会参加と全く遜色なく、各講師の先生方のお話を聞くことができ、質問もさせていただき、ポスター発表を拝見することができました。

 

当院でも、全体会議・部門会議・委員会・チーム活動・個人面談・会議体のほとんどがオンライン会議に取って代わりました。

当院主催の「まごころ在宅連携会」も5月よりオンライン(Zoom)開催に切り替えました。

 

オンラインのメリットとしては「その時間にその場所に縛られない」ということです。会議が行われる場所に行かなくて済むため、移動による時間の大幅な節約になります。また、引き続き新型コロナウイルス感染対策の1つである「3密」を避けるということにも繋がります。

 

一方で、良いことばかりでもないのかもしれません。

やはり対面で目と目を合わせ、あるいはその人の姿全体を見て、その人の温度を感じて対話をする、つまり『リアルの世界』は、人と人とが繋がる上で大切なことのように感じます。

 

先程の学会の例では、通常、全国各地で行われているということもあり、学会の1つの目的として、普段訪れない土地の空気に触れる、普段なかなか会えない遠くにいる同じ分野で活躍している旧友・知人と再会できる、ということもあったでしょう。

その点においてオンラインはリアルには敵わないのかもしれません。

 

ですが、いずれの世界においても、人と人とが繋がるには『ココロ』が必要不可欠です。

 

オンラインは顔を出さずに繋がることも可能です。ですが顔が見えない分、相手の顔を想像し、気持ちを汲んで慎重にコミュニケーションを図る必要があります。

つい先日はSNSにおいて、そのようなココロを無視した誹謗中傷が話題となりました。

リアルの世界以上に、オンラインの世界では、よりそのココロの本質が問われることになろうかと思います。

 

便利なツールはテクノロジーの進化に伴い、これからも続々と誕生することと思います。それらをうまく使いこなし、一方で昔ながらの良さも残しつつ、それぞれの良さの“いいとこどり”をするような工夫がこれからの時代には求められるのかもしれません。

ぜひ皆さんも毛嫌いすることなく、まずはお試しいただき、新しいコミュニケーションツールとしてご活用いただけたらと思います。

 

事務長 大西 肇

 

2,000名を超える方々が参加され、大盛況のもとに幕を閉じました
2,000名を超える方々が参加され、大盛況のもとに幕を閉じました

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