働く母(父)の大きな味方「学童保育」


こんにちは!

四街道まごころクリニック同行看護師の鈴木と申します。

今回は「学童保育」について少しお話ししたいと思います。

 

学童保育所とは放課後、小学生を保育してくれる場所です。

我が家の子ども2人は、小学校入学と同時に学童保育を利用し、長くお世話になりました。今は2人とも卒所しています。

当時、四街道市は市内全小学校の敷地内に学童保育所が設置されており、申請すれば利用できるというとても恵まれた状況でした。

 

1〜6年生までの子どもが利用していましたので、年上のお友達に遊びや決まりごとを教えてもらいながら、年下のお友達の面倒を見てあげながら、子ども達は相互に影響し合って成長していきます。もちろん、ときにケンカしたり、仲直りしたりもあります。

 

仕事が終わって学童保育にお迎えに行くと、「おかえりなさい!」と先生が声をかけてくれます。その日子どもが何をして遊んでいたか、どんな様子だったのか、お友達との関わりなども伝えてくれます。

年配の先生には子育てについて相談に乗ってもらったりもしました。先生(=子育ての先輩)の経験を聞いたり、話を聞いてもらったりするだけで気持ちが楽になったこともありました。

 

現在、学童保育施設には1名以上の「放課後児童支援員」(有資格者)を配置することが義務付けられています。その役割は文章にするとけっこう多く、ここでは割愛しますが、専門的な知識と経験が必要です。

 

もちろんそういったことも大切ですが、子ども達にとっては、先生(大人)と遊べる!ということがとても嬉しいようです。

 

「親でも学校の先生でもない、身近な大人という存在」がとても大きいようです。何も言わず話を聞いてくれたり、家や学校でのモヤモヤしたできごとを受け止めてくれる大人。地域の大人と接する機会が少なくなった現代、何かとストレスの多い学童期の子ども達をやさしく見守っていてくれる、同じ目線で遊んでくれる、貴重な存在なのではないかなと思います。そんな信頼できる大人が居る場所が、子どもにとってとても大切な居場所だったのではないかなと感じます。

 

また、自分達の都合で子どもを預けているのだから、たまには親達で子ども達を喜ばせてあげようと、年に2〜3回、保護者主催のイベントが開催されていました。肝試し、餅つき大会、スタンプラリーなどのレクリエーションを企画していました。ただでも忙しいのに、なんて大変な行事なのだろうと、はじめは途方にくれていました。他の親達とうまくやっていくのも大変だなぁと思っていました。

仕方なく役割を遂行していましたが、協力しながらイベントを計画していく中で、働きながら子育てしている者同士、共感したり、情報交換できることが多くありました。少し上の学年のお子さんの親からは、子どもの今後の成長について聞くこともできました。

それぞれの家庭の事情があるので、協力できる度合いも違いましたが、イベントで子ども達が楽しんでる姿を見ると嬉しく思い、達成感も生まれました。

 

子どもも親も大変お世話になり、感謝しています。

 

 

 

少し難しい話になりますが、学童保育は、国の「放課後児童健全育成事業」であり児童福祉法や社会福祉法などによって規定、および運営されています。主な管轄機関は厚生労働省です。

共働きやひとり親家庭などの小学生を、放課後や夏休みなどの長期休業日に保護者にかわって保育すること。適切な遊びおよび生活の場を与えて、その健全な育成を図る保育事業です。親の働く権利と家族の生活を守る役割を担っています。

 

現代は女性の社会進出が進み、祖父母とは別に住む家庭が増え、地域的なつながりも少なくなりました。全国的に学童保育を利用したい児童が増えており、待機児童が増えている市区町村も多いです。

新しい制度や法改正が行われ、整備が進められていますが、乳幼児のための保育園にくらべて、学童保育の整備はまだ始まったばかりです。地域によって成り立ちも運営方法もさまざまです。

 

地域の子ども達を見守る大人のひとりとして、これから自分にもできることはないか、私自身でも考えていきたいと思います。

同行看護部門 鈴木