当事者になって改めて気づいた大切なこと


 皆さま、こんにちは。口を開けば「暑い暑い…」、朝のあいさつとして「今日も暑いですね」。そんな猛暑の続く毎日ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。今回のまごころブログは、作業療法士の小針(こばり)が担当いたします。

 

 私事ではありますが、昨年4月に長男を出産し、約1年間お休みをいただき今年の4月に職場に復帰しました。おかげさまで息子はすくすくと元気に成長し、現在1歳4ヶ月になります。復帰したての4月は子ども・自身の体調不良、新型コロナウイルスの影響による保育園の休園などお休みをいただいてばかりでしたが、ようやく新しい生活にも慣れてきました。初めての妊娠・出産・育児は一言で言い表せないほど苦難の連続でありながらも、我が子は何にも代えがたい愛おしい存在です。毎朝ほとんど振り向きもせず保育園の部屋に入っていき少し切なさを感じますが、お迎えに行くと私に気づき小走りで近づき抱きついてきてくれます。仕事や家事でどんなに疲れていてもこの瞬間だけはそんなことも忘れてしまいます。 

 

一般社団法人日本作業療法士協会の令和4年度ポスター
一般社団法人日本作業療法士協会の令和4年度ポスター

 

 さて、私たちまごころには「安心をお届けする」、「常に当事者意識・やりがいをもって価値を提供できる人になる」という理念があります。お休みをいただいていた1年間は、私にとって医療サービスを受ける側の「当事者」となり、医療従事者に「安心」をいただいた1年間でした。

 

 産後は原因のわからない腹痛や視力低下、股関節の痛み、育児に対する不安、寝不足、、、数多くの心身の不調がありました。そんな時に寄り添って助けてくれたのは自宅に訪問してくれる助産師の方でした。その方には1年間定期的にお世話になりました。私の話をよく聞いてくださり、決して否定せず、けれども様々なアドバイスを下さるとても信頼のおける方でした。

 その方との関わりを通して、医療従事者にとって大切なことは、

  • お話に丁寧に耳を傾けること
  • 否定はせず、適切に助言し選択肢を提示すること
  • 常に最新の情報を勉強して自分自身をアップデートしていること

だと身をもって感じました。こうして書いてみると、ごく当たり前のことなのですが、今までその当たり前のことを私は当たり前にできていただろうか、と振り返り反省する良い機会になりました。仕事にブランクができることに対する不安はありましたが、当事者として身をもって経験したことは決して無駄にならなかったと感じています。

 今後この経験を訪問リハビリの現場で皆さまに還元できればと思っています。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

作業療法士 小針 


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