人に寄り添う技術とは—千葉在宅を考える会スピンオフ・講演レポート


2025年4月25日(金)

 千葉界隈の医療・介護の多職種連携の会、千葉在宅を考える会のスピンオフ企画がZoomで開催されました。

 「医療×介護×テクノロジー」をテーマに4名の登壇者に登壇いただき、講演とディスカッションを行ないました。

 

―東辻 朝彦さん(千葉県立保健医療大学)は、生成AIの教育現場での活用について発表。AI時代に必要な教育の姿勢やリテラシー育成、活用例やリスクへの配慮について紹介されました。

 

―雨宮 歩さん(千葉大学)は、高齢者の尊厳を守るためのセンシング技術の研究を紹介。点滴やカテーテルの自己抜去防止や排泄ニーズ検知、認知症兆候のデータ収集などの技術が説明されました。

 

―野中 翔太さん(NEC)は、歩行改善プラットフォーム「ホコプラ」や、顔映像からバイタルサインを推定する技術について発表。介護現場の効率化に期待されます。

 

―阿部 将之さん(ライフサポート)は、介護現場へのICT導入状況や課題を説明。見守り機器や介護記録ソフトなどの導入例を挙げ、現場の声を基にした取り組みの重要性を強調しました。

 

 今回のスピンオフでは、近い将来に実用化が期待されるテクノロジーが紹介され、参加者にとって、また個人的にも非常に興味深い内容でした。

 

 テクノロジーはあくまで手段。ただ、その手段を上手く活用して書類や事務的な手続きなど間接業務を少しでも簡略化、短時間で済ませることによって、利用者さまの診療時間やご家族、連携各事業所とのコミュニケーションなど直接業務をさらに拡充できれば、より質の高いサービス提供に繋がると考えます。

 

 例えば、生成AIに触れることはすぐにでも取り組むことができます。

 これらテクノロジーを日々利用し、その活用方法についてのリテラシーを高めていきたいと思います。

 

医療法人社団まごころ 四街道まごころクリニック

理事長/院長 梅野 福太郎

 


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