「まちづくり」とのつながりを考えるー在宅医療・介護の現場から


 こんにちは。事務長の大西です。

 6月に入りました。先月末は、強い日差しが照りつけたかと思えば、肌寒く感じる日や冷たい雨の日もあり、落ち着かない天候が続いています。

梅雨入りも近づくこの時期、気圧の変化によって体調を崩される方もいらっしゃるかと思います。

こんな時期だからこそ、生活リズムを整え、適度な運動やバランスのとれた食事、十分な睡眠、リラックスできる時間を意識的に取り入れていきたいものですね。

 

 さて、私たちは四街道市を拠点に、訪問診療・訪問看護・訪問リハビリ・栄養食事支援・ケアマネジメントといった在宅サービスを、医療・介護の多職種の皆さまと連携しながら提供しています。

 

 在宅の現場で日々の支援を続けていると、自然と「まちづくり」という言葉が心に浮かぶことがあります。「まちづくり」と聞くと、行政や地域団体が主体的に取り組むイメージを持たれるかもしれません。けれども、地域の暮らしに深く関わる私たち医療・介護の専門職も、少しずつではありますが、その一端を担っているのではないかと感じることがあります。

 

 当法人では、法人全体として「まちづくり」を意識した姿勢を大切にしており、その一環として「まちまご(地域まごころチーム)」というチームが活動しています。

この「まちまご」は、職種を越えて集まったスタッフが、それぞれの立場から地域とのつながりをつくろうとする自主的な取り組みです。できることから、少しずつ行動を重ねています。

 

 たとえば――

  • 高齢者の健康づくりやフレイル予防に向けた地域体操や講座への協力
  • 認知症のある方やそのご家族を支える「オレンジカフェ」への関わり

 こうした活動は、地域の方々や他の事業所、行政との接点を広げるとともに、私たち自身の視点をより多角的なものにしてくれています。

 

 活動の様子は、以下の公式SNSでも随時発信していますので、ぜひご覧いただければ幸いです。

● まごころ公式Instagram

● まごころ公式Facebookページ

  

 また、私たちが継続的に関わっている取り組みに、「四街道の支えあい100人情報交換会」があります。

この情報交換会は、医療・介護・福祉職、行政、企業、民生委員、地域住民など、多様な立場の方々が集まり、それぞれの実践や課題を持ち寄って、地域での支えあいのかたちを模索していく場です。

 

 私たちも、医療的な視点から運営支援に携わりながら参加しており、普段の業務ではなかなか得られない「地域という大きな視点」にふれる貴重な機会となっています。 


 

 「まちづくり」は、大きな制度や仕組みだけで形づくられるものではありません。

私たちのように暮らしのそばにいる専門職が、「誰かの困りごと」に気づき、それを「誰かの得意」へとつないでいく——そんな小さなつながりの積み重ねの中で、少しずつ地域が形づくられていくのではないかと感じています。

 

 これからも「まちまご」の活動だけでなく、法人全体として、地域と向き合いながら、まちの一員としてできることを模索していきたいと思っています。

事務長 大西 肇 


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