わたしのまちを「わたしたちのまち」に——共に考える夏の連続企画!!


 こんにちは、四街道まごころクリニックの大西です。

 6月のブログでは、「まちづくり」と在宅医療・介護の現場をつなぐ視点から、地域との関わりについてご紹介しました。今回はその続編として、「地域共生社会」や「重層的支援体制整備事業」など、いま地域で注目されているキーワードをもとに、私たちの取り組みをご紹介します。

 

 「地域共生社会」とは、年齢や障がいの有無、家庭の状況などに関係なく、誰もが地域のなかで支え合い、安心して暮らせる社会のこと。その実現に向けて厚生労働省が進めているのが、「重層的支援体制整備事業」です。支援が複雑化・複合化している今、個別の制度や窓口では対応しきれないケースが増えており、分野横断的な連携が求められています。

 

 当院ではこの夏、そんな「地域づくり」や「つながり」をキーワードに、さまざまな催しを予定しています。

 

 まずは、6月27日(金)に開催された「第23回千葉在宅を考える会」では、「地域包括ケアシステムの現在地」をテーマに、現場・行政それぞれの立場から振り返りと展望を語り合いました。

 

 続く7月17日(木)には、「第95回 まごころ在宅連携会」にて、「重層的支援体制整備事業」に焦点をあてます。守山市役所の犬丸智則さんをお招きし、制度の背景や現場における活用のヒントを伺います。

 

 さらに、7月30日(水)には、まごころ在宅連携会のスピンオフ企画として「身寄りのない高齢者等支援・地域づくり交流会」を開催します。日頃、現場で支援にあたる医療・介護職が集まり、悩みや実践を持ち寄りながら、「幸齢社会」に向けた共通のビジョンを描いていく場にしたいと考えています。

 

 そして8月30日(土)には、「四街道の支えあい100人情報交換会 その⑧」として、『(仮題)世代や分野を超えてつながるメリットって何ですか?』をテーマに、地域住民・子育て世代・高齢者・支援者たちが会場およびオンラインで一堂に会し、それぞれの「自分事」として地域共生を捉え直す機会をつくります。

 

 支援する側・される側という線引きを越えて、誰もが役割と居場所を持てる社会へ――。

 

 その実現は簡単ではありませんが、日々の現場で生まれる“対話”や“気づき”こそが、地域共生社会の礎となると信じています。

 

 ひとつひとつの会が、皆さん自身の「地域の担い手」としての一歩になりますように。

事務長 大西 肇 


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