新春のご挨拶2023


2023年、新春あけましておめでとうございます!!

旧年中は大変お世話になりました。

関係者各位、皆様のお陰でまごころも11回目の正月を迎えることができました。

あらためて感謝申し上げます。

 

2022年は2月のロシア・ウクライナ戦争や7月の安倍元首相襲撃事件など、日本国内外において激動の1年でした。

新型コロナウイルス感染症においては、世の中的にはwithコロナに向かっており、それは良いことだとは思います。

一方で社会の一部はギリギリのバランスで成り立っていると言えます。

例えば、高齢者、疾患を有する方においては治療の遅延や命に影響を及ぼす可能性があります。また少なくとも医療・介護業界は構造的に人員として余裕を持たせることが難しく、スタッフ本人や家族の有症状時の自宅待機、欠勤により業務に支障をきたす事態も起きています。

コロナ第8波ではこれまではそれほど無かった近隣病院でのクラスター発生による入院受け入れ困難な事態も見受けられています。

 

その中で光明も感じることができました。

年末のサッカーワールドカップでの日本代表の活躍。

普段サッカーはほぼ見ていないのですが、優勝経験国のドイツ、スペインを破っての予選突破には大きな勇気をもらいました。

深夜中継にも関わらずABEMAを食い入るように見ていたのは不思議な感覚でした。

 

世の中の事象は善悪の二元論ではなく、グラデーションであると思います。

だからこそ、"いい塩梅"とか、"落としどころ"、など一見どっちつかずの言葉を最近よく使っているなとふと感じつつ、そしてあらためて好きな言葉だなと思いました。

だからこそ今年の振りかえりと来年の見通しを立て、目標を明確にして新年を迎えたいと思います。

 

まごころのミッションとして、

「地域に暮らす0~100歳のどの年代においても、そしてどんな疾患や障害を有しても、住み慣れた環境で自分らしく生き生きと健康的に生活できる。」

を掲げています。

 

現在は訪問診療、訪問看護、訪問リハ、訪問栄養など在宅、主に高齢者医療に特化しておりますが、そこには若い世代の介護者が居たり、幼稚園、学校に通う孫世代が同居しているのです。

子供の頃からどんな職業があるかを体験する機会があり、社会に出てからは健康・体調管理を図り、仕事のみならず住まいに根付いた趣味や繋がりを築く。

そして年を重ねてからは若い世代の、特に子育てに協力を惜しまず、自分だけでは暮らせなくなったら地域の繋がりにしっかりと頼る。

 

そんな年の取り方が地域に根付いたらと、地域の体操教室、栄養教室や学校への出前教育など当法人では積極的に取り組んでいます。

 

また以下のように個人目標を掲げています。

  • 千葉の在宅医療の普及に貢献する!
  • 四街道、千葉でどのような疾患、障害を持っていても健康的に自分らしく生活できるコミュニティづくりに携わる!
  • 地域を支える地域‐病院、医療‐介護、福祉‐異業種のつながりを構築する!
  • そのためのハブに、まごころはなる!

在宅医として地域の医療・介護のつながりに関わる中で、我々は在宅医療として、「支える医療」を実践してきており、介護職の皆さんと適度な医療の付き合い方、過度な医療の差し控えなどを考えてきたと言えます。

とは言え、「治す医療」があってこそ。

「命が最優先」という使命を担う高度医療があるから、安心して暮らしていける側面があると思います。

 

その高度医療を提供する病院との適切な連携はやはり大切だと思います。

病院での高度医療の提供から地域での暮らしにスムーズに移行していく、つまり疾病モデルから生活モデルへの橋渡しが必要で、そこを在宅クリニックとして役割を担いたいと考えています。

 

年末にかけて、2023年予定の講演依頼を頂きました。

  • 第11回東邦大学医療センター佐倉病院医療連携学術フォーラム
     講演2 『 人生の最終段階における医療とケア 』の在宅部門(2023年2月4日(土)開催)
  • 第16回千葉県地域連携の会(千葉大病院主催)
    『終末期患者のACPを踏まえた意思決定支援と地域連携』(2023年3月23日(木)開催) 

地域と医療の架け橋の一歩として、今回、連携する大学病院からいただいた2つのご依頼は大変ありがたいものだと実感しています。

この貴重な機会、しっかりと役割を果たしたいと思います。

 

そして「四街道の支え合い、100人情報交換会」も2回開催。当法人も共催として協力させていただきました。

新年も2月28日(金)18:00から、

 

『四街道の支え合い 100人情報交換会~その③地域の支え合い活動を知って、つながろう~』

 

と題して開催(医療法人社団まごころは第66回まごころ在宅連携会の一環としての協力)されます。

今回は、鈴木 陽介 四街道市長もご参加賜るとのこと。

地域を作るのはあくまで地域住民。とは言え、地元企業も巻き込んで、程よくサポートを受けることができればと思います。そのマッチングの一助になって欲しいものです。

 

四街道市では2023年1月4日より3つ目の地域包括支援センター"四街道市千代田地域包括支援センター"がスタートします。

千代田中学校区は高齢化率50%オーバーの地でもあり、近隣にお住まいの方々の相談窓口として地域を支える大きな一歩となること間違いないと思います。

今回、"四街道市千代田地域包括支援センター"を開設したのは医療法人それいゆ会さんです。地域の医療と介護の連携のブースターとなっていただけるのは心強い限りです。

 

当法人におきましては、昨年9月に社会福祉士が入職しました。

新規受け入れや神経難病、対応困難事例への介入等できめ細やかな対応に繋がっているのを実感します。

さらに、この1月より・・・

 

居宅介護支援事業所「まごころ在宅ケアマネジメント」がスタートします。

 

地域の他事業所との連携は強化しつつも、"ワンストップ"なサービス提供により更なる"安心"をお届けしたいと思います。

 

2022年11月に我々まごころは開設10周年を迎えました。

内外に向けて、幾つかの企画を温めております。

本格的な10周年企画はこの1年かけて実施して参りますので楽しみにお待ちいただければと思います。

  

「一切唯心造」

 

最近出会った、心に響いた言葉。禅語だそうです。

『私たちの周囲のすべての存在現象は「心」の働きであり、「心」が造り出したものにすぎない』

心を磨き、あらゆることを前向きに捉え、対応していけるように日々邁進していきたいと思います。

 

本年もどうぞ宜しくお願い致します。

 

医療法人社団まごころ
四街道まごころクリニック

理事長/院長 梅野 福太郎