新春のご挨拶2022


新年あけましておめでとうございます。

 

旧年中は大変お世話になりました。

関係者各位、皆様のお陰でまごころも10回目の正月を迎えることができました。

あらためて心より感謝申し上げます。

 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19、以下コロナ)禍で迎える2回目の元旦はいかがお過ごしでしょうか。

 

2021年は、コロナ対応の中で東京オリンピック・パラリンピック開催での感動も記憶に新しいですね。

7月下旬からオリンピックを挟んで9月下旬に至るまでの第5波では、感染者の中等症、場合によって重症の方も自宅療養を余儀なくされ、我々も微力ながらコロナ感染者の電話対応や自宅往診を手掛けました。

 

自分も感染するのではないか、自分が媒介してしまうのではないか、と常に緊張感が続く中での訪問業務でした。

お陰さまで医療法人社団まごころのスタッフは1名の感染者を出すこともなく年を越すことができました。

 

年末年始はオミクロン株の動向が注目されています。

諸外国の感染状況を見ると、日本でも年始のどこかで感染者数の増加が予想されています。3回目のワクチン接種、経口薬の配備、地域単位では臨時の医療施設や宿泊療養施設の設置など対策準備が進められています。

 

感染症学がご専門の 忽那 賢志先生 がブログで書いていらっしゃいますが、(https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20211212-00272259

個人レベルでの基本的な感染対策が最も基本かつ重要だと仰っています。

  • マスクの着用
  • 手洗い、うがい、手指消毒
  • 3密回避

過少でも過剰でもない、適切な感染対策を継続するよう心がけていきたいものです。

 

さて、2021年はコロナに振り回された1年と言えますが、一方で、病を抱えながらどのように療養し、最後をどこで暮らすのかと思い悩む方々は、beforeコロナ同様にいらっしゃいます。

四街道市の認知症初期集中支援チームという、認知症の早期対応を担うチームに属している関係上、認知機能の低下が影響し自宅を出てしまい、遠方で警察に保護されたといったケースは現在もしばしば見受けられます。

認知症に関する啓発が進み、知識やケアでの対応力が向上したり、また一定の薬を服用してもらっていたとしても対応が難しいケースは一定数あります。

 

その時、最後に依りどころとなるのは?

 

それは・・・『地域のつながり』だと思います。

 

頼り、頼られること 〜迷惑をかけたくないという心〜

 

以前のブログでも書きましたが、我々日本人は、どうしても「他人に迷惑かけてはいけない」「人様に頼ってはいけない」「自立しなさい」と教育されてきた歴史的背景があります。

 

しかし、どうでしょう。

 

収穫した野菜やちょっと作りすぎた食事をお隣さん同士、お互いにおすそ分け。

小さい子供は、近所の大人が上手に気を配り遊ばせる。ときに叱ってあげる。

困ったときにはお互いさま。

 

普段から声掛けしている地域は相互扶助の体制が取りやすい。

まさに「お節介」の精神は大切な要素だと思います。

 

 

 

2019年のテーマは『初心』、2020年は『原理・原則』、2021年は『中庸』でした。

 

2022年のテーマは・・・『文化をつくる~その①~』

 

ハーバード大学の研究では人の幸せにおいて、最も大きな要因としては ‟人とのつながり” だとわかっています。

そのつながりをどのような仕組みで作り、地域に落とし込めるかを考えていく。

さらには健康や病気に対する知識を習得し、実践するだけではなく、どのような地域づくりや社会にすれば生きやすくなるのか?のマインドを皆で共有し、醸成していく。

 

そんな ‟文化づくり” を、我々は発信していきたいと考えています。

 

当法人の理念の1つ目は、

 

〇地域に暮らす皆様が、住み慣れた環境で自分らしく生活できるよう、『まごころ』を持って『安心』をお届けします!

 

としています。

 

それを具現化する手段の一つとして、医療法人社団まごころでは地域につながるチームとして『まちまご』があります。体操教室やスマホの使い方講座、地域ケア会議への参加など幅広く活動しています。

 

文化を作るには16年ぐらいかかるとも言われており、一朝一夕に作り上げられるものではないでしょうが、粘り強く継続していきたいと思います。

 

1月21日(金)17時30分から、

『四街道の支え合い 100人情報交換会 ~ その① 地域の支え合い活動を知って、つながろう~』

と題して、生活支援体制整備事業の一環として四街道市地域包括支援センターが主催し、医療法人社団まごころは第53回まごころ在宅連携会を兼ねて協力機関として合同開催することとなりました。

 

地域で過ごしていく上でお困りな方がいらっしゃる一方、個人として、企業として、事業所として何か地域に貢献したいという気持ちや活動があるのも事実です。

そのマッチングをいかに行なっていくのか。その試金石になるのではないかと思います。

 

我々自身も、我々の活動に期待を込めて楽しんでいきたいと思います。

 

冒頭にも申し上げましたように、2022年11月に我々医療法人社団まごころは開設10周年を迎えます。

あくまで通過点ではありますが、これまでの10年間をしっかりと振り返り、さらに10年20年を見据える意味でも、お世話になっている皆さまへの感謝を形にしたいと考えています。楽しみにお待ちいただければ幸いです。

 

そして今年も、やはり年末年始に出勤してくれているスタッフへの感謝は忘れられません。心より感謝の意を伝えたいと思います。

 

2022年もどうぞ宜しくお願い致します。

  

医療法人社団まごころ
四街道まごころクリニック

理事長/院長 梅野 福太郎


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