予防が大事―まごころ体操教室開校―


みなさん、こんにちは! 理学療法士(リハビリ)の黒澤です。

寒さも厳しくなる今日この頃、皆さま体調等崩さずお過ごしでしょうか?

 

リハビリの仕事をしていて改めて思うことがあります。

それは・・・

 

“予防が大事”

 

ということです。

それは皆さま分かっていることだとは思いますが、普段の生活ではあらたまって考えることも少ないように思います。

 

病気になって初めて、

「もう少し食事に気を使っていれば・・・」

「あそこで転ばなければ・・・」

「もう少し運動をしていれば・・・」

と後悔する人も多いのではないでしょうか?

 

私は理学療法士の資格の他に、昨年“転倒予防指導士”という資格を取得しました。

文字通りの資格ですが、「人はどこで転ぶのか」「何故転んでしまうのか」「転ぶとどうなるのか」「転ばない為にはどうすればよいのか」などを勉強しました。

この資格を活かし、昨年は4回、今年に入り1回、地域に出て無料の体操教室を実施させていただきました。

ご協力いただいた方、お声をかけていただいた方、本当にありがとうございました。

それぞれ主催する団体や規模は異なりますが、参加された方々は皆さま意識が高く、心身ともに元気な方も多い印象です。

 

体操教室ではこのようなことを行いました。

・座位や立位でのストレッチ

足や体幹、肩回りの筋をゆっくり伸長します。

・筋トレ

主に足の運動を中心に行います。

・転倒スコア(質問紙法)

21問の質問で10点以下は転倒の危険があります。

・頭と体を使った体操

体を使ったじゃんけん(後出しで勝つ・後出しで負ける)や足踏みをしながらお題に答えることをしていただきます。

※ご依頼によっては当院の言語聴覚士による口腔体操も実施しています。

 

転倒や認知症に関しては特に「頭と体を使った体操」が有効です。

頭で考えていると体の動きが止まってしまったり、体を動かしていると答えが遅くなったりしてしまいます。答えが出なくても悩むことはなくて、体を動かしながら頭を使うということが大切なのです。はっきり言って、私もできないことがあります。

できないと思わず自分で笑ってしまいます。ですが笑うこともまた良いことです。

 

参加された方は、ほとんど歩いてお越しになります。実はそれだけでかなり良い運動にもなっています。

“どんな体操が良いのか”、難しく考えずに歩いてきて参加されるだけでもいいんです。また、他の人とお話しすることでお口の体操にもなります。気分も前向きになります。

さぁ、みなさん!まずは家の外に出てみましょう!!

 

まごころ訪問看護ステーション

理学療法士 黒澤


体操教室の様子。


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