新年度を前に・・・今年も「新年度事業計画発表会」を行ないました!


こんにちは、院長の梅野です。

今年は比較的暖かな3月でした。

桜の開花も早く、すでに葉桜も見受けられる今日この頃ですね。

 

令和5年度(2023年度)をスタートダッシュすべく、今年も3月22日(水)に医療法人社団まごころの令和5年度事業計画発表会を行いました。

 

訪問診療・訪問看護が24時間体制であるため、切れ目のない体制を持続するために半数に分け、午前組・午後組に分かれて開催しました。

日程調整させていただきました利用者さま・連携事業所の皆さまにはこの場をお借りしまして、ご協力に厚く御礼申し上げます。

 

前半は理事長・訪問診療・訪問看護・リハビリ・事務などそれぞれの部門より、この1年間の振り返りと共に新たな1年間の目標や方向性を発表し、共有しました。また部門横断的なチームである、地域の栄養・摂食を支える「もぐまご」、地域活動を通して‟まごころ“をより知ってもらうための対外活動を行う「まちまご」、花いっぱいの花壇を地域の方々との会話の共通言語に目指す「まごころ園芸まちづくりTeam」からも発表してもらいました。

さらに新たに新設した『連携部門(社会福祉士)』、『居宅部門(居宅介護支援専門員;ケアマネジャー)』からの発表もありました。

 

後半は毎年恒例のグループワークでした。

事業計画発表の主旨は、「自・他部門の現在を知る」ことで、「利用者様に最適なサービスの提案をおこなうカイゼンを図る」ことが目的です。

グループワークで出たアイデアは、地域に少しでもお役に立てるように明日からの行動に移す第一歩としていきたいと思います。

 

※画像はグループワークで出た意見


 

今年の当法人のテーマは去年の2つのテーマを踏襲。

 

「地域づくり」と「多様性」

 

地域包括支援センターの生活支援体制整備事業の一環として企画された「四街道の支え合い100人情報交換会」も継続サポート。地域に暮らす0~100歳のどの年代においても、そしてどんな疾患や障害を有しても、住み慣れた環境で自分らしく、生き生きと健康的に生活できることを目指していきます。

 

今年度は学校での子供への教育にも力を入れていきたいと思っています。例えば松戸市では、❝松戸まちっこプロジェクト❞という医師会と教育委員会の協働での医師による市内の小中学校への出前講座。単なる子供への教育にとどまらず、子供が周りの子供へ。そして、親へ。さらには地域へ広げてくれる波及効果役として意図されてプロジェクトがあります。四街道市も ❝こども❞ を起点に地域づくりを目指します。

 

そして多様性。

2024年4月以降医師の働き方改革として時間外労働規制が始まります。それに伴い、医師の業務のタスクシフト・シェアが進められています。例えば、日本看護協会から「看護の専門性の発揮に資するタスクシフト・シェアに関するガイドライン及び活用ガイド」が出されており、あらかじめ看護師が実施すべき行為について一括して出す指示、いわゆる「包括的指示」の運用が促進されていくでしょう。

 

また、かかりつけ医機能が明確化されることになります。日常的な疾病に幅広く対応しているか、休日・夜間対応、医療機関や介護施設との連携内容等を都道府県に報告し、公表されることになります。我々在宅医療機関もより一層かかりつけ医としての役割を求められ、従来の慢性疾患の管理や看取りから、これまで以上に急性疾患や生活習慣病の予防、医療、つまり、若年層へのプライマリケアの提供も必要になってくることが予想されるため、外来機能を有していく必要性も高まるでしょう。また個々の医師のレベルアップが必要なのは言うまでもありませんが、医療機関が医師だけが医療を提供する場ではなく、医師以外の医療職がそれぞれ自らの専門性に特化した医療サービスを提供していく多様なサービス提供体制が求められると考えています。まごころには各職種が属しておりその個々のスキルアップを図るべく、日々の学習や講習への参加とスタッフ間の伝達講習などの取り組みを徹底しています。

以前より目標に掲げていたように、ようやくこの4月より常勤医師3名体制に移行します。もちろん提供できる医療内容が拡充することは言うまでもありませんが、組織は人が増えるだけで簡単に成長するわけではありません。その組織の規模感に合った意識、マインドやルール作りなどが必要になってくると思います。人が増えるからこそ、スタッフ同士の結束力を高めてこれまで以上に考え方や情報の共有を図り、安心して住み慣れた居場所で過ごしていただけるように努めてまいりたいと思います。

 

昨年11月には四街道まごころクリニックを開設して10周年を迎えました。

 

「感謝」をテーマに、❝手先❞と❝心❞を温めていただればと利用者さま、連携事業所に『まごころ手袋』をお配りしました。お陰様で好評をいただいております。さらには『記念イベント』を5月20日(土)に開催予定です!!

まごころスタッフ総出で、『まごころ』でしかできない企画となるように鋭意計画中です。乞うご期待ください。

 

5月8日より新型コロナウイルス感染症も5類感染症へ移行する予定です。

感染症自体が急激に変化するわけでは無いですが、これまで3年間の叡智と経験と対策を踏まえてコロナと向き合い、付き合っていきつつ、通常の訪問業務はしっかりと丁寧にコンタクトし、連携会など連携各所の皆様方とは、face-to-faceでお会いできる機会をしっかりと作っていきたいと思っています。

 

新年度もどうぞよろしくお願い致します。

 

医療法人社団まごころ
四街道まごころクリニック

理事長/院長 梅野 福太郎


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