“非がんの緩和ケア”を、地域で深める一日へ


 2月に入り、寒さが続く時期となりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。四街道まごころクリニック事務長の大西です。

 12月1日のまごころブログでは、理事長梅野より、第14回千葉緩和医療学会学術大会について概要をご紹介しました。

 <<参考記事はこちら>>

 https://www.magokoro-zaitaku.jp/2025/12/01/千葉緩和医療学会まであと75日-主役は-非がん/

 

 大会まで残り2週間を切り、今回は 「この大会が何を大切にしているのか」「どんな学びが得られるのか」 を改めてお伝えしたいと思います。


  • 大会長は当院院長 梅野 福太郎

 今回、当院院長の梅野福太郎が 大会長を務めさせていただいております。

その経緯もあり、これまで地域の多職種が集まり実践を共有してきた第102回まごころ在宅連携会と第25回千葉在宅を考える会を、学術大会の中に位置づけて開催する運びとなりました。

 地域の実践の延長線上で“千葉全体の学び”へとつなげていく。そんなイメージで今回の企画を進めています。

  • なぜ今、「非がんの緩和ケア」なのか

 今回の大会テーマは 「非がんの緩和ケア」 です。

在宅や施設では、がん以外の疾患に伴う生活課題に向き合う場面が少なくありません。

  • 認知症の進行と意思決定の難しさ
  • 心不全・呼吸不全などの慢性的変動
  • 神経難病がもたらす長期的な支援
  • 疼痛、不眠、不安、倦怠感など複合的な苦痛

こうした支援は、医療と介護が互いに補完し合う形で初めて成立します。

さらに、2026年1月23日付で、令和8年度診療報酬改定に向けた個別改定項目(短冊)が公開されました。在宅医療や訪問診療に関わる評価の見直しが示され、今後の緩和ケアの広がりにも影響する可能性があると考えられています。

制度の動きと現場のニーズが重なり合った今だからこそ、多職種で理解を深める価値があるテーマではないかと感じています。

  • 会場は「東京情報大学」——参加しやすい環境

 今回の会場は 東京情報大学(千葉市若葉区) です。市内外の医療・介護職の皆さまにとって馴染みやすい立地で、現地での学びと出会いを大切にできる環境だと感じています。

 また、後日視聴ができるよう オンデマンド配信もご用意しています。(会場限定のプログラムもあります)


  • 特別講演:神谷浩平先生(一般社団法人MY wells 地域ケア工房 代表理事)

 特別講演には、一般社団法人MY wells 地域ケア工房 代表理事 神谷浩平先生をお迎えします。

普段は山形を拠点に活動されている神谷先生ですが、今回の大会のために千葉へお越しくださいます。

非がん疾患に伴う“言葉になりにくい苦痛”や支援者が抱えがちな迷いについて、実践の視点を交えてお話しいただけるのではないかと思っています。 

 こちらは オンデマンド配信あり です。

  • シンポジウムは“会場限定”——多職種が見ている「非がん」の姿

 今回のシンポジウムは 会場限定 での開催となります。

登壇者は、病院で皮膚・排泄ケアや慢性心不全看護に携わる看護師、神経内科医、在宅側の介護支援専門員(ケアマネジャー)、訪問看護ステーションの理学療法士など、医療と介護の最前線で支援に向き合う多職種の皆さまです。

皮膚トラブル、排泄、心不全の増悪、神経疾患の生活課題、生活調整、リハビリ支援……非がん疾患は、症状も支援の焦点も多岐にわたります。

 そのため今回のシンポジウムでは、

  • 病院・在宅・施設の“支援のつなぎ目”

  • 医療と介護で捉えている風景の違い

  • 本人・家族の意思をどのように支えるか

  • 「非がんならでは」のモヤつきや悩み

などについて、それぞれの視点から率直に話し合える場になると思いますし、普段の支援で感じていることをそのまま持ち寄って議論いただける時間になるのではないかと考えています。

 録画には乗りにくい空気感や温度を大切にしたく、今回はあえて 会場限定 としています。

  • 教育講演(オンデマンド限定)

 教育講演は、「千葉在宅を考える会」幹事医院の院長先生方によるオンデマンド限定コンテンツです。

 必要なときに繰り返し視聴でき、現場の研修用としても活用いただける形式です。

  • 医療職だけでなく、介護職にとっても価値ある大会に

今回のテーマは、医療だけでは語り切れません。特に介護職の皆さんが日頃から向き合っている視点は、とても大切だと思っています。

  • ACP(話し合い)や意思決定の場面 

  • ケアプランを作る中で感じる迷い 

  • ご家族への関わり方 

  • 生活支援と苦痛のケアが重なる場面 

  • 医療との連携で「少し噛み合わないな」と感じるポイント

こうしたテーマは、医療側だけでも、介護側だけでも完結しません。

お互いの見えている景色を持ち寄ることで、日々の支援にもう一歩踏み込めるヒントになるのではないかと思っています。

 大会を通して、医療・介護どちらの方にとっても、明日から使える視点がひとつでも増えればうれしく思います。

  • 終了後には「意見交換会」――軽食をご用意

 プログラム終了後には 軽食をご用意した意見交換会 を予定しています。

やはり顔を合わせて話せる時間は、普段の連携にもつながりやすいと感じています。

「こんなときどうしてます?」という何気ない会話が、実は日常の支援にすぐ役立ったりするので、意見交換会もぜひ気軽に参加していただけたらと思っています。

  • ケアマネジャーの皆さまへ

 本大会は、千葉市介護支援専門員協会の「法定外研修」として認定されています。

ケアマネジャーの実務にも直結する内容となっていますので、ぜひご参加ください。

  • 参加申込

 (すでにお申込み済みの方には重複となり失礼いたします)

 参加申込フォーム:https://bit.ly/chiba_kanwa14

  • さいごに

 非がんの緩和ケアは、これから地域包括ケアを支える重要な領域だと感じています。

12月のブログでご紹介した趣旨をさらに深めながら、 “現場に近い学び” を皆さまと共有できればと思っています。

 当日、会場で、またはオンラインでお会いできることを楽しみにしております。

事務長 大西 肇 



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