こんにちは。理事長の梅野です。
蒸し暑い日が続いておりますが、そろそろ本格的な夏がやってきそうな気配です。
皆さま、体調管理には引き続き十分ご留意ください。
さて、去る6月26日、「第26回千葉在宅を考える会(第106回まごころ在宅連携会合同開催)」を開催いたしました。
当日は会場に40名、そしてオンラインでも常時100名以上と、総勢140名を超える多くの皆さまにご参加いただき、無事に盛会で終えることができました。心より感謝申し上げます。
今回のテーマは、「千葉の小児在宅のいま」でした。
◆【前半】ご講演:小児在宅医療の現状と課題
前半は、あおぞら診療所まくはりの児玉一男先生にご講演いただき、小児在宅医療の現状と課題についてお話しいただきました。
医療技術の進歩により多くの命が救われる一方で、日常的に医療機器を必要とする「医療的ケア児」が急増しています。そのため、病院から地域への移行支援が急務となっており、訪問診療は単なる医療提供に留まらず、「病院と地域社会を繋ぐハブ」としての役割を担うことが大切だとのことでした。家族の介護負担軽減や、成人期への移行期医療の受け皿としての機能が強く求められています。
しかし、成長に伴う病態の変化や成人の診療科への引き継ぎ、さらにレスパイトケアの不足など、深刻な問題が山積しているのも事実です。小児在宅医療の普及には、専門医の育成だけでなく、地域の成人在宅医療との広範な連携が不可欠であると結ばれました。
◆【後半】シンポジウム:多職種で支える地域の輪
後半はシンポジウムとして、現場を支える2名の専門職の方にもご発言いただきました。
① 訪問看護ぴいす 塚田 典子さま
小児在宅における訪問看護についてご紹介いただきました。子どもの発達課題に合わせた早期アプローチの重要性に触れ、本人だけでなく家族全体の活力を支える看護の在り方を提示されていました。
成長を支えるためには、医療や看護の枠を超え、教育や福祉などの多職種が協働するチーム作りが不可欠です。最終的には「子どもが自分らしく成長し、家族が安心してSOSを出せる地域環境」の構築を目指すとともに、「これから小児在宅に関わる訪問看護ステーションの皆さん、ご一緒しましょう。私たちがサポートします!」という力強いお言葉もいただきました。
② 千葉市美浜区障害者基幹相談支援センター 景山 朋子さま
重症心身障害児や医療的ケア児が、住み慣れた地域で安心して暮らすための支援体制についてお話しいただきました。基幹相談支援センターを中心に、専門職が24時間体制で提供するワンストップの相談窓口や、多機関が連携するネットワークの仕組みを紹介されました。
やはりライフステージに応じた「切れ目のない支援」の重要性についてお話があり、さらに災害時に備えた個別避難計画の策定など、安全面での具体的な取り組みも示されました。
◆ おわりに:子どもたちの存在そのものの尊さ
小児在宅に関わる3名の登壇者のご発表により、その現状や課題、そして何より「やりがいと魅力」を存分に学ぶことができたのではないかと思います。
そして一番心に残ったのは、何よりもお子さんたちの存在そのものの尊さです。
発表内の動画で見せてくれた子どもたちの愛らしい言動に、発表者の先生方も、会場の参加者も、終始微笑みとニヤニヤが止まりませんでした。
すでに小児在宅に関わっている方はより強い連携を、そしてまだ未参画の方は、一歩踏み出して関わるための「良いキッカケ」になれば幸いです。
医療法人社団まごころ 四街道まごころクリニック
理事長/院長 梅野 福太郎

