春の気配


こんにちは。今月のまごころブログは、言語聴覚士の廣居が担当させていただきます。

 

5月にまごころに入職させていただくまで、兵庫県の病院で、訪問リハビリや高次脳機能障害の方の支援の仕事をしていました。気がつけばもうすぐ1年、ようやく10数年の兵庫県での生活で習得した播州弁がこぼれ出ることも少なくなってきました。これからも皆さまのお役に立てるよう努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

ところで、皆さまはどんなことで春を感じられますか?

朝夕の日の長さや日中の暖かさでしょうか?もしかしたら、ひと足早く花粉症の気配で春を感じられた方もいらっしゃるかもしれません。桜の開花情報や新生活に向けた準備はまさに春到来ですね。

 

私が住んでいた兵庫県神戸市や明石市は海が近く、暖かくなると街が海霧に包まれることがあります。暖かい風と潮のにおいに、「あぁ、春が来た」と実感することができました。

そして、もう一つの春の風物詩が、いかなご(こうなご)漁の解禁です。いかなごで作るのが醤油・砂糖・生姜で煮詰めた「くぎ煮」です。できあがりが折れた釘のように見えるためこう呼ばれているようです。くぎ煮づくりのコツは、なんといっても新鮮なうちに炊くこと。そのため、市場やスーパーには入荷の時間が掲示され、それに合わせていかなごを買い求める方の行列ができます。日持ちがするため終漁日まで何度も炊いて、各地の知り合いに送られる方も多く、郵便局には容器付きのくぎ煮専用郵送パックが置かれるほどです。

この時期になると、いかなごを炊く甘辛いにおいが外まで漂い、事務所の冷蔵庫にはいただきもののくぎ煮がずらりと並んでいました。家庭ごとに山椒やレモンといった隠し味があり、お昼休憩に食べるのがとても楽しみでした。

皆さまもぜひ機会がございましたら、一度ご賞味ください。 

 

まごころではボランティアの方にご協力いただき、花壇を作っています。(21/11/01ブログをご参照ください)

このブログが掲載される頃には、今年最初の活動を行い、更にバージョンアップされる予定です。

先日、ハート型に植えた葉ボタンを指さしながら、ニコニコと楽しげに話す小学生の女の子2人組が見かけ、私もほっこり幸せな気分で次の訪問に伺うことができました。 

暖かい日が続き、芽吹いてきた成長著しい雑草たちから花壇を守り、地域の皆さまに幸せな気分と笑顔をお届けできたらと思っています。皆さま、近くにお越しの際には、ぜひお立ち寄りください。 

言語聴覚士 廣居 


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